close

橘慶太:あややと結婚もペース変わらず「理想に向けてひたすらつき進む」 ミュージカル初挑戦

 

20140108-03   3月からの「ラブ・ネバー・ダイ」でミュージカルに初挑戦する橘慶太さん

  人気グループ「w−inds.(ウィンズ)」のメンバーで、2013年にKEITAとしてソロ活動もスタートした橘慶太さんが、今年ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」に出演する。自身初チャレンジとなるミュージカル出演について、また昨年8月に結婚した歌手・松浦亜弥さんとの新婚生活や今後の目標について聞いた。

 −−ミュージカル出演はこれが初めてとのことですが、ミュージカルに以前から興味があったんでしょうか。

 出てみたいという憧れはありましたが、自分はまだまだ未熟すぎると思っていて。でも今回せっかくお話をいただいたことだし、周りのスタッフからも勧めていただいたので、チャレンジしてみようと思いました。まだ不安でいっぱいですが、新しい自分に出会えると思うと、すごく楽しみです。

 −−「ラブ・ネバー・ダイ」は、「オペラ座の怪人」のその後を描いたストーリーで、世界的に有名なアンドリュー・ロイド・ウェバーさんの作品。怪人ファントム役は、市村正親さんと鹿賀丈史さんのダブルキャスト、共演には平原綾香さんの名前もあり、すごく豪華な顔ぶれですね。

 初めての作品がこんな大作で、ちょっとプレッシャーですが……。実は小さなころにピアノの発表会で「オペラ座の怪人」のテーマ曲を演奏したことがあったので、勝手に親近感を持っています(笑い)。市村さん、鹿賀さんはドラマなどテレビで拝見することはあっても、お二人の出演されているミュージカルは未体験なので、ステージでどんな演技をされるのか、間近で見られるのがすごく楽しみですね。ヒロインのクリスティーヌ役の平原さんとは、同じポップスのステージで面識がありますし、台湾や中国のイベントなどでご一緒させていただいたこともあるので、何かあったら助けてもらおうと思っています(笑い)。

 −−ミュージカル初チャレンジという部分で苦労されていることはありますか?

 まず、声の出し方がまったく違います。ポップスはどんな声の出し方でどんな歌い方でも、それがその人の個性として成立する。でもミュージカルは、クラシカルで声楽的な発声方法を基礎にして、その上で役の喜怒哀楽を表現します。昨年12月からレッスンを始めているのですが、譜面の読み方から教わっていて。休符の意味、どの部分にどういう感情が表現されているか……。単純に音程を追えばいいというものではないんです。あと、ファントムと歌で掛け合いをするところがあって、けいこのときに「もっと怒りの感情を込めて!」と指導されているんですが、歌で怒りの感情ってどう気持ちを乗せていいのか、すごく難しくて苦労していますね。

 

 −−慶太さんが演じる、ラウルという役柄についてはどんな印象ですか。

 

 非常に複雑な感情で、でもその分、すごく人間味のあるキャラクターですが、僕は人間味のある人が好きなので、ラウルもどこか憎めない感じがあります。ただ、ラウルがギャンブル狂なのに対して、僕はギャンブルが大嫌いなので、ギャンブルにハマる感情がなかなか理解できなくて。マンガの「カイジ」を読んで気持ちを勉強しようと思っているところです(笑い)。

 

 −−演技という部分ではドラマ出演(10年に出演したNHK時代劇「まっつぐ〜鎌倉河岸捕物控」など)の経験もありますよね。

 

 あれを演技と呼んでいいのか……。いちばんの不安要素は、自分の演技力ですね(笑い)。克服する努力はしていますが、どうしても考える“間”ができてしまって、自然に演じるのはすごく難しいです。でも、悔しさはバネになるので、監督から自分のダメな演技をボロクソに言ってもらってヘコんで、そこからはい上がっていけたらなと思っています。

 

 −−初日を迎えたときの気持ちは、コンサートツアーとはまた違ったものになるんでしょうね。

 

 たくさんの方のお力を借りながらですが、しっかり成長した姿で初日を迎えたいと思っていますね。すごく緊張すると思いますが、あまりプレッシャーを抱えずリラックスできるように努めたいです。以前はw−inds.のコンサートツアーでも、常に100%を出さなきゃと思ってガチガチだったんですが、それですごく体調を崩してしまったことがあって。それがあってからは、人間だから80%のときだってあるって楽に考えるようにして、それからはむしろいいパフォーマンスを発揮できるようになりました。なので「ラブ・ネバー・ダイ」も、そういう楽な気持ちで臨みたいし、何よりも自分がステージを楽しめたら最高だと思います。あと僕のファンの方は、ミュージカルに触れたことのない方が多いと思うので、これをきっかけに興味を持っていただけたらうれしいですね。

 

 −−話は変わりますが、新年ですので、2013年は慶太さんにとってどんな年でしたか?

 

 大きかったのは、ソロ活動をスタートさせたことです。ソロ活動も自分にとって一つのチャレンジで、それによって変われたという手応えがあって。今回ミュージカルにチャレンジしようと思ったのも、その経験があったからです。

 

 −−結婚もされましたが、それによって変化は?

 ほとんど(生活に)変化がないので、それを聞かれるのが一番困ります(苦笑)。僕は仕事をする際に、自分のためとか誰かのためとか考えたことがなくて。家族ができたことは確かにそうですが、それによって仕事のスタイルが変わったわけでも向き合い方が変わったわけでもなくて、自分の理想に向けてひたすら突き進んでいるという感覚です。付き合いの期間からお互いのペースができているので、結婚したからといってそのペースは変わらないですね。

 −−では、今年2014年はどんな年にしたいですか?

 まずはミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」を、無事成功に終えるのが一つ。あと、せっかくソロ活動をスタートさせたので、こちらもw−inds.の活動と並行して継続させていきたい。それぞれに違った楽しみがあって、たとえばw−inds.は、3人でステージに立って3人で歌って踊ることがとにかく楽しい。ソロは、自分で曲を作ったりとか、自分で何かを生み出していく楽しさがある。ミュージカルは未知ですが、これからどんな新しい楽しみ方が生まれるのか自分でも期待しているところです。終わったころにはすごくハマってしまって、ミュージカル論とかを語っていたりするかもしれません(笑い)。でもそうなっているくらいのほうがいいと思うし、むしろそうなっていたいなと思います!

 <プロフィル>

 1985年12月16日生まれ、福岡県出身。男性3人組「w−inds.」の メインボーカリストとして、2001年にシングル「Forever Memories」でデビュー。男性ダンス&ボーカルグループの先駆けとして人気を集め、9枚のアルバムと32枚のシングルをリリースするほか、台湾・香港・韓国・中国・ベトナム・タイ・マレーシアといったアジア各国でも活躍。2013年にKEITA名義でソロ活動をスタート。アルバム「SIDE BY SIDE」などをリリース。

 *……ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」は3月12日〜4月27日に日生劇場(東京都千代田区)で上演予定。チケットは販売中。

(インタビュー・文・写真:榑林史章)

 20140108-0320140108-0420140108-0520140108-0620140108-07  

arrow
arrow
    全站熱搜

    naomi 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()