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橘慶太、初ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』で“真逆の役”に挑戦!「お酒も飲まない、温和の性格の僕が……」

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米国ブロードウェー史上最長ロングラン記録を更新する『オペラ座の怪人』の続編となる新作ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』(東京・日生劇場で3月12日(水)〜4月27日(日)まで上演)が、日本で初演される。橘慶太は、同作が自身初のミュージカル作品で、ヒロイン・クリスティーヌの夫・ラウル公爵を演じる。

 

—このたび『ラブ・ネバー・ダイ』でミュージカルに初挑戦することになりましたが、出演を決意した理由は?
「僕は、「w-inds.」で歌手デビューして13年になります。ずっと同じ環境で音楽を、ポップスをやっていきて、自分の中で一つ、ルーティーンワークになっているところがあると感じていたんです。今回、こういうミュージカルのお話をいただいて、音楽性は違うけれども、歌で人に届けるというエンターテイメントとしてはいっしょだし、勉強になることがたくさんあるだろうと思って。それでぜひ、挑戦させていただきたいと思いました

—お稽古はどんな様子ですか? 「物語が進みながら歌を歌うということがどんな感じかわからない」とおっしゃっていましたが。
「そうですね、稽古をしながら、今まで自分がやってきたものと、どう違うのかというのは少しずつ、と。見えてきているものもあるので、自分なりに消化したいと思っています。今は本当に、発見だらけというか、言われて、確かに、と思うことばかり。歌い回しとか、歌への考えだとか、そういう発見がすごくたくさんあるので、そこは前向きに、もっとたくさん、いろんなことを知りたいし、いろんな発見をしたいなあと思っています


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—今までやってきたものと、どんなところが一番違うと思いましたか?
「今回のラウルという役は、登場のシーンから、感情的にすごく怒っているんですが、僕自身、そもそも怒りながら歌ったことがないんですよね(笑)。『怒りの感情を出してくれ』って言われて、一所懸命、怒ってみるものの、ただの怒鳴りになったりしちゃうし。メロディに感情を乗せて、歌にして、怒りを表現するというのが、今だにできないんです。とにかく、怒りを表現するために、息の使い方が大事らしくて。『息って何だろう?』と思いました。ずっと歌ってきて、全然違う部分ですよね。『もしかしたら、テクニックってどうでもいいのかな?』って思うんです。ミュージカルは、音楽に言葉と感情をしっかり乗せて、息を乗せて表現することが何よりも大切さだと教えられて。今までは、テクニックにこだわって、自分の声も楽器の一部としてやっていた音楽が多かったんですけど、そういうことじゃない部分もたくさん学ばせてもらっています。


—声ではなく、息の使い方が大事なんですか?
「声を出す前には絶対、息を吸うし、出すときには吐くし、『息が感情を表現しているんだ』と言われました。確かにそうかもと部分もありますね。今度、ポップスに戻ったとき、すごく感情が乗るんじゃないかなぁとも思いますし、クラッシックの発声もマスターできたら、一つの武器なると思います」


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—お芝居はドラマで経験がありますが、芝居の部分で課題になっていることは?
「そうですね、やっぱり怒りの表現ですね。同時に、ラウルの中の自分の情けなさに対する自分自身への怒りや、強い悲しみを表しているところもあるんです。でも、そういう部分は、僕自身の中にあんまりないなあ、って。温和な性格で、どちらかというとボーッとしている(笑)。とくに最近、めったに怒ることもなくなってしまい、『怒りとは何だろう?』と思ってしまうくらいなんです。あと、ラウルは、飲んだくれて酔っぱらうんですが、僕はお酒を一滴も飲まないんです。『酔っぱらって感傷に浸るというのは、一体、どういうことなんだろう?』と。自分と真逆の人間を演じること、今回は、そこから入っていこうと思いますし、今回の芝居のポイントになると思います」

—初めてのことばかりで不安は大きいと思います。それを乗り越えるためにしていきたいと思っていることは?
「今回、田代万里生さんとダブルキャストなので、まずは同じ役をやる田代さんに相当頼ってみようかなあ、って(笑)。情報交換をはじめ、田代さんから学ぶことがたくさんあると思うんです。何もかも初めてのことばかりで、正直、何がわからないのか、わからないような状態です。でも、この舞台をやり遂げたら、自分はすごく変わりそうな気がします。ただ、やり遂げられるのかどうか、今はすごく不安なんですけど(笑)」

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—今回、日本での初演となる『ラブ・ネバー・ダイ』。最大の見どころは?
「音楽です。ものすごいんですよ。クラシックに詳しくなかったので、この『オペラ座の怪人』の『ラブ・ネバー・ダイ』の音楽に触れたとき、最初、すごくビックリしました。「こんなに違うんだ」と、拍の取り方も違うし、と思っていたら、ミュージカルをやられている田代さんも『これはミュージカルの中でも特別』とおっしゃっていたんです。いちばんの見どころ、聴きどころは音楽だと思いますので、ぜひ、劇場に直接聞いて、楽しんでいただきたいですね」

 

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